労働組合脱退についてコスト面から考える

自己紹介はこちらからご覧ください。

 

 

以前ツイートしましたが、労働組合をやめました。

労働組合に入ろうとしている方、辞めることを考えている方はぜひ読んでください。

 

労働組合とは

労働組合は「労働者が主体となって自主的に労働条件の維持・改善や経済的地位の向上を目的として組織する団体」、すなわち、労働者が団結して、賃金や労働時間などの労働条件の改善を図るためにつくる団体です。

 

労働組合は、使用者側は強い・労働者は弱いという前提に作られている団体で、日本国憲法第28条-労働組合法で労働組合の権利を保障しています。

 

労働組合加入のメリット

  • 使用者側と給与、休暇日数、福利厚生などの交渉をして待遇改善が期待できる
  • ハラスメント、不当解雇・給与引き下げ、残業不払いなどの被害にあった時に守ってくれる+抑止力になる
  • 組織内の横のつながりができる
  • 結婚、死亡、出産などのライフイベントの際に手当金を支給してくれる
  • 組合の規模によっては合独自の生命保険・医療保険などがあり、コスパが良い

労働組合は徹底的に労働者の味方なので、労働者の扱いが「雑な」場合は労働組合に加入するメリットは非常に大きいと思います。私自身も新人の頃、上司からパワハラされた際にかなり守ってもらいました。非常に感謝しています。

労働組合でイベントを実施しているところもあり、若手職員の出会いの場として機能しています。労働組合のイベントで結婚しました!という人も私の周りには多いです。

また、様々な部署の方と横断的に会うので、人脈作りにも役立ちます

 

労働組合加入のデメリット

  • 組合費が給与(ボーナスも)から給与天引きされる
  • 労働組合によっては使用者側と癒着している場合がある
  • 労働組合自体が名ばかりで機能していない
  • 特定の思想を持ち合わせている場合があり、組合費の使われ方に納得できない

労働組合に加入しない理由第1位が「組合費」の負担です。

組合費とは、労働組合を運営していくうえで必要な経費や人件費などを労働組合員から徴収することを言います。

例えばトヨタの組合費は「社員および準社員の組合費は、毎月の基準内賃金から徴収するものとし、その 100 分の 1.5 および上部団体会費とする」とあります。正社員では平均月6000円、非正規では1000円程度を徴収していました。

賃上げに直結すれば、組合費も投資と捉えられて安いものですが、毎年賃上げされるものでもないため、組合費の負担が原因で特に若手社員の加入率が低いことが労働組合の中で問題になっています。

 

なぜ労働組合をやめたのか

私の場合は入社後に仕事を教えてくれた社員が労働組合の幹部だったため、自然と労働組合に入りました。加入した後にたくさんの人との出会いがあり、独特な思想(?)があることも知れたので、社会勉強としてはとても良い経験ができました

しかし、やはり問題は「組合費」です。

 

先ほどのトヨタの例でもわかるとおり、給料×1.5%が組合費として徴収されることは、給料が上がるにつれて負担金額が大きくなっていきます。

これはとても単純な表ですが、地味にお金がかかっていることがわかります。18年間で約118万円を払っています。

 

給料の手取りが減っている我々世代には少し負担が大きいのかな?と思います。

特に私の場合は、子供を保育園に預け始めたところであり、保育料で毎月50,000円程度が消えていきます。保育園無償化は3歳からなので対象ではないのです…。

 

ドライな見方かもしれませんが、サイドFIREを目指す観点から、あと6年しかいない組織にお金を払うよりも、可能な限り資金を資産運用に回していきたい。入社時から所属していたので、労働組合にはかなり引き留められましたが、今年の3月末で辞めました。

 

労働組合自体は重要な組織なので、心は痛みましたが、ライフプランを考えた時に、今のうちから「組合費」という固定費を削らないといけないというのが私の考え方です。

労働組合に入るか、入らないか、辞めるのか、自分の正しいと思うことを淡々と行うしかないと思います。

 

参考

労働組合自体の数も労働組合員数も減り続けています。使用者側が強くなりすぎることは、雇用される側が弱くなることを意味します。

図1-1 労働組合組織率、組合員数|早わかり グラフでみる長期労働統計|労働政策研究・研修機構(JILPT)

トヨタ社長、満額回答示唆 賃上げ交渉、1回目で事実上終了:時事ドットコム (jiji.com)

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