昭和・平成であれば「出世」は誰もが目指すキャリアでしたが、今の20~30代では出世を目指す人が減っているってよく聞きますよね。
20~30代が出世したくないというのは思い込みでは?と思い、調べてみたところ、確かに管理職になりたい割合は男性20~30代は微減していますが、逆に女性20~24歳は増加傾向にあります。
~働く10,000人成長実態調査2022~20代社員の就業意識変化に着目した分析- パーソル総合研究所 (persol-group.co.jp)
女性の専業主婦が減って、共働き世帯が増えている影響もあると思われます。
この記事では、出世にどんなメリットとデメリットがあるのか解説していきます。
私は30代なので、管理職まで出世はしていませんが、将来的には出世したいと考えています。
出世について悩んでいる人がいたらぜひ読んでいってくださいね!
出世のメリット5選
ここでは出世することにどんなメリットがあるのか紹介します。
世代によって出世に対する見え方が異なりますが、30代中堅の目線で述べます。
私はこのメリットを考えたことで、出世したいと思いました。
成長の機会とスキル獲得
出世を目指すと、組織内で成長するための機会が広がります。
新しいプロジェクトや裁量が大きくなることで、マネジメント・課題解決力・コミュニケーション力などのスキルを磨けます。
また、出世前には受けられなかったような係長・課長向けの研修プログラムを通じて自己啓発に取り組むことで、リーダーシップスキルを向上させることもできます。
例えるなら、ゲームで最初のダンジョンをクリアすると、突然、オープンワールドの世界が広がっているようなものです。無謀に挑むと失敗しますが、新しい仲間・宝物・経験…無限の可能性があります。
子どもから大人になるように、身長80cmから180cmに成長して1m視界が高くなるだけで、見える世界が変わり、自ずと身につく能力も80cmのときよりも大きく成長できます。
キャリアアップと年収の増加
当たり前ですが、係長→課長→部長とキャリアの階段を登ることで、地位や役職が向上し、それに伴って経済的な報酬も増加することが期待できます。
これは、役職の高さ=能力の高さ=報酬で評価しているためですね。
昇進をするごとに、10万円程度賃金が上昇する傾向にあります。
部長クラスで年功序列の会社にいると、会社によっては年収1,000万円プレイヤー(サラリーマン全体の上位5%)も夢ではありません。
もし昇進できたら給料はどのくらい増える? 課長や部長の平均的な賃金は? (aruhi-corp.co.jp)
社内における影響力が強くなる
出世によって、自身の影響力が強くなり、部下や同僚に対して指導や影響を与えられます。
これにより、組織内での存在感を高め、自身のアイデアやビジョンを組織内で共有して実現しやすくなります。
ただし、自信過剰になり慢心してしまうと、周囲からの信頼を失うので、周囲のアドバイスには否定をせず耳を傾けることが重要です。
新しい挑戦・多様な業務経験ができる
出世によって、大きな権限が付与されることで、新たな挑戦や責任が与えられます。
また、組織横断的なプロジェクトやチームでの業務経験を積むことで、幅広い視野を持ち、多様な業務に対応できる能力が養われます。
これにより、自身のキャリアパスを豊かにし、将来の可能性を広げられます。
仮に転職活動する際にも、マネジメント経験をしておいた方が、転職活動の幅を広げることができるので、転職活動に有利に働きます。
人脈の拡大
出世に伴って肩書が付くことで、社内・社外のつながりが増えます。
さらに、組織内外のネットワークを構築することで、知識や情報の共有、ビジネスチャンスの創出などが可能となります。
例えば、異業種で課長同士の横のつながりがあると、簡単に情報交換できたり、ビジネスチャンスに気付くことがあったりします。平社員同士では、イマイチ信用に欠けたり、転職で関係が続かなかったりします。
人脈の拡大はキャリアの発展において重要な要素であり、出世によってその機会を得ることができます。
出世のデメリット3選
出世は、責任の増加・プレッシャーのかかる仕事の増加、昔の仲間との関係が希薄になったり、上司や同僚との関係に緊張が生まれることもあり、ネガティブな側面もあります。
長時間労働やワークライフバランスの悪化
最近では、労働時間の適正化が叫ばれているので、役職が上だから遅くまで残業する風潮はなくなってきてはいますが、出世をすると、自ずと仕事に費やす時間や労力が増える傾向にはあります。
また、トラブルや緊急時には休日出勤する機会が多くなることも、ワークライフバランスの悪化を招く要因です。
企業によっては十分な休息やプライベートの時間が確保できず、身体的・精神的な健康への影響が出る場合があります。
ストレスやプレッシャーの増加
出世前とは異なるストレス・プレッシャーがあり、「プロジェクトがうまくいかない」「部下と上司の板挟み」など原因で、メンタルヘルスの問題を引き起こすことがあります。
同僚から見ると、昇進してからも働きぶりが順調に見えても、本人が気つかないうちに疲労が心身ともにたまってしまいます。
同僚との競争激化
出世すると、同期・先輩・後輩との出世競争があります。場合によっては、結果的に同僚・先輩・後輩を蹴落としてしまうこともあるでしょう。
成果を出してライバルと差をつけていかなければならなりませんが、他人の目を気にして「悪いことしたかな…」と出る杭になれない人は、出世を目指すのに向いていません。
ある程度は、割り切って自分本位になった方が出世できます。
おすすめ名言3選
出世するうえで、重要なことはやり抜く力・一人ではなくチームで成し遂げる力・目標に突き進む力です。日本で最も有名なサラリーマンである島耕作(漫画)で出世について名言を残していますので、紹介します。
この名言は、島耕作が仕事において持つ粘り強さと責任感を表しています。
彼はどんな仕事でも最後までやり遂げることで、信頼を勝ち取り、出世につなげています。
この名言は、島耕作が人間関係の重要性を説いています。
彼は出世を目指す上で、他の人々との協力やサポートを活用することを重要視しています。
この名言は、島耕作が出世への道には困難や犠牲がつきものであることを示しています。彼は自分の目標に向かって努力し、途中で諦めずに突き進む覚悟を持っています。
まとめ
今回は「今回は出世のメリットとデメリット」について解説しました。
まずは出世のメリットとデメリットを比較して、出世を望んだ行動をしていくか決めていけば良いと思います。結局は、社内でどのように評価するかは上層部なので、望んだとしても出世できないこともありますが…。
ちなみに私にとって出世は、デメリットよりもメリットが大きいです。
出世は金銭的なメリットもありますが、何よりも人として大きく成長のステージを上げられることが何よりも魅力的です。
出世する前と出世した後は見える景色が全く異なります。視点が違いますからね。
「出世をしたくない」と言う価値観はありとは思いますが、仕事のモチベーションが低い社員と一緒に仕事したいとは思いません。
どうせ仕事するなら「面白く・楽しく」仕事したいです。
人の時間は有限なので、限られた中でどれだけ面白く仕事した方が「お得」だと思います。
以下の2つの記事で社内の人間関係について記載している記事があるので、ぜひ併せて読んでみてください。
コメント